避妊に使われる医薬品のリスク

日本では避妊の方法として、いまでもコンドームが大部分を占めています。しかし諸外国では医薬品による避妊が主流となっています。経口避妊薬ピルは男性の意思にかかわらず、女性の選択で妊娠を避けられるという大きなメリットがあります。また避妊成功率もコンドームより高く、確実な効果を得ることができます。しかし医薬品である以上、ある程度のリスクは避けられません。知らずに服用して後悔しないためにも、危険性について頭に入れておく必要があります。
ピルを服用しはじめてから1~2か月ほどの間は、頭痛・吐き気・めまい・むくみなどの症状が出ることがあります。また不正出血や乳房の張りなどを訴える人もいます。多くの場合、こうした症状は服用を続ければ次第に治まりますが、いつまでも続くようなら医師に相談したほうが良いでしょう。このほか、ピルの副作用として怖いのは血栓症です。血栓症は血の塊ができて血管が詰まる病気で、脳や心臓の血管が詰まれば命にかかわることもあります。ピルには血を固める作用があるため、血栓症のリスクを高めることが知られています。ピルの服用中は水分を多めに摂り、同じ姿勢を長時間続けないようにして、血が固まりにくくなるように心がけます。もし頭や胸に強い痛みを感じたら、急いで医師を受診しなければなりません。
ピルは乳がんのリスクを高めると言われたこともありますが、現在主流となっている低用量ピルは、含まれているホルモンの量が少ないため、ほとんど影響はないとされています。ただし長期間の服用を続けると、子宮頸がんになりやすいというデータがあります。はっきりした統計が出ているわけではありませんが、一応注意しておいてください。

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